語り場ガイナビーツ

色々と思った事とか、感動した事を興奮気味に書いていく。そんな場所です。

ゾイドが発売することが嬉しい話

「話」と言ってもどちらかというと身の上話みたいになってしまうんですが。

 

さて、本日6月20日はゾイドワイルドシリーズの発売の3日前。つまりゾイドワイルド商品展開スタートまで後3日ということです。正直な話、楽しみすぎて最早イライラしてます。早く買わせろと。

 

実は、私はゾイド世代(多分、第2次ゾイドブーム)ではあるんですが、ゾイド自体にあまり触れ合っていなかったんです。従兄弟のおじさんがゾイドのファンだったこともあり、買ってもらったり要らなくなったものをもらったりしていたんですが、いかんせんその頃はちびっ子だったこともありパーツは無くすわ壊すわで散々な状態に。今も当時もらったものは保存してありますが、きちんとしたものは無いに等しい状態で、ジャンクばかりです。破損はありますが、かろうじてセイスモサウルスがいい状態で残っています。

 

その後、マイブームとして中学生の頃にゾイドブームが到来。当時はゾイドが滅んだ暗黒の時代だったものですから、極たまに中古屋に現れる組み立て済み欠品ありのゾイドを買ったりしていたわけです(それでも手に入ったのは2体ほど)。中古を見つけはしても、今のようにおこずかいがきちんとあった訳でもないし、泣く泣く諦めたものも。1度だけ、未組み立てのケーニッヒウルフを手に入れることができ、これが唯一の欠品なし破損なしのゾイドとなりました。興奮しながら組み立てた思い出があります。

 

お小遣いに余裕のなかった中学生の頃。コトブキヤの発売しているHMMが欲しくてたまりませんでした。HMMデビューは、高校進学記念で頑張って貯めたお小遣いで買ったアイアンコング。とても嬉しくて幸せな買い物でした。

 

ゾイドを扱うホームページをみて当時の商品に想いを馳せ、ゼンマイやモーターで歩行するゾイドたちを画面越しに見る日々。ギミックを仕込むことによって生まれる独特のバランス。可動モデルであるHMMにはないどこか素朴でおもちゃらしさのあるタカラトミーゾイドたち。HMMというものがあってもなお、ゾイドへの憧れはおさまりませんでした。現に今に至るまで、アイアンコングの他にはカノントータスを買った以外にHMMは買っていません。やはりどこかに電動歩行の憧れがあるからなのでしょう。

 

ゾイドというものが、どこか遠い過去のもののように感じていた中に発表となった「新シリーズ」としてのゾイドワイルド。全てを一新し新たなゾイド達が誕生。まさに求めていたものがやってくるという喜び。発表会でお披露目されたゾイド達に一目惚れ。しかも今はお金もある!つまり欲しいものが全部買える!(ていうか全種類買える!)。待ち望んでいたゾイドの復活に期待もテンションもガンガン上がってます。

 

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不遇の時代を支えてくれた我がゾイド達。君達はこれから「先輩」になるのだ!

 

発売まであと3日。ついにメカ生命体たちが帰ってきます。惑星zから地球へと舞台を写し展開されるゾイド戦史。どんなシリーズになるのか楽しみにして待ちます!

 

最近の地球人のダメさから考えるウルトラマン考察

オーブクロニクルが盛り上がりを見せ、そろそろ新シリーズの発表があるんじゃなかろうかとファンの期待を煽りまくりのウルトラシリーズグリッドマンのアニメ化も今年の秋に控えていて円谷プロの勢いがとどまる所を知りませんね。

 

そんなウルトラには、ここ数年で大きな変化がありました。それは「防衛隊」が目立って出てこない事。今までのお約束だった部分を取り払って、違った視点で登場人物の描写をする作品が2年連続で作られています。オーブ、ジードと街に住む個性的な人物達がメインの物語が描かれ、ウルトラシリーズには無かった新たな物語を生みました。

 

メタなところでいけば「マンネリ化を防ぐ」事が目的だろうというのはわかります。でも、正直なところ防衛隊の存在はあった方がいいんじゃないかなとも思います。今後のシリーズでは防衛隊の要素は復活させてほしいというのが正直な意見です。

 

1:何をやってんだよ地球人 

まず今回突っ込みたいのは、最近地球人だらしなくねぇかという話。正直地球人は無力です。宇宙基準の生物としての大きさでいけば間違いなく小さな部類に入りますし、超能力とかも持ってません(いるっちゃいるけどごく一部)。そんな弱小種族の地球人ですが、唯一誰にも負けない強みがあります。それが諦めない心です。どんな屈強に立たされようとも立ち上がり弱きものを守ろうとする精神が、地球人の強さに繋がっています。これに感銘を受けたウルトラマンたちは地球を守ろうと決めるわけです。

 

しかし厄介なのは地球人自身がその素晴らしい精神に気づいていないこと。地球人たちから学んだことをウルトラマンは怪獣や宇宙人たちの戦いで身をもって示します。どんなに攻撃を受けて傷つこうとも立ち上がる光の巨人。その姿に地球人たちも勇気を振り絞ります。自分達に重ねて受け止めることでその精神を再確認するわけです。勇気を与え、与えられ。相互にその関係があってこその地球人とウルトラマンの共同戦線が成り立っていました。

 

しかし、防衛隊のなくなった最近の世界ではどうでしょうか。なんだかウルトラマンに励まされてばっかりな感じがします。どうした地球人。自分たちの星を自分たちで守らんでどうするよ。いつもウルトラマンが出てきてから行動を起こしてないかい?

 

2:妙に優しいウルトラ戦士

これはウルトラマンにも同様のことが言えます。地球の平和を守るのはあくまで地球人たちだという考え方の元にウルトラマンは戦っていたはずです。イデが「どうせウルトラマンがきてくれる」と戦意喪失していた時も、タッコングを一気に片付けようとした郷にも、ウルトラマンは力を貸しませんでした。「まずはお前たちでなんとかしなさい」と叱ってくれたマンやジャック。

 

でも最近のウルトラ戦士はなんだか優しい。怪獣が出たらすぐに変身して戦います。いや、防衛隊がいないからでしょうけども。それにしたってちょっと甘やかしすぎじゃない?と思ってしまいます。地球人が自分たちで戦おうとしない姿勢に一喝するべきじゃないのかと。ウルトラマンに依存する地球人もそうですが、妙に優しいウルトラマンもなんか嫌です。

 

6兄弟の映画で「地球人たちは立派に戦っていけるはずです」と言っていたエース。自分たちが地球を守る必要がないことをゾフィーに進言したエースの言葉は、ウルトラマンの存在がいらなくなるほど地球人は強くなったということを表していました。でも実際は、戦うことをやめた未来が待っていた、、、、。ウルトラ6兄弟の心境が心配です。

 

3:「ありがとうウルトラマン」と言えない地球人

いよいよ地球人の立場がありません。アナザー世界であるオーブではまぁ防衛隊がない世界も存在するだろうしアリだとは思いますが、問題はジードの方です。M78世界ならば少なくとも2007年までは防衛チームがあったはずです。なのにベリアル襲来を許してしまう始末。宇宙の果てまでひとっ飛びできるテクノロジーと、異星の技術を使ったメテオールもある。そこまでの物がありながら何故ベリアル侵入を許したのか。

 

これはウルトラ戦士たちも謎だったことでしょう。あそこまで強い地球人が何故?結果、宇宙は地球を爆心地として爆発。ウルトラマンキングが宇宙そのものと一体化したことでベリアルによる一連の出来事は「無かった」ことになりました。無かったことになったのは良いものの、待っていたのは「防衛隊」という概念すら存在しない世界。そしてウルトラマンの登場をさも普通のことであるように捉える地球人。ジードとゼロのどっちが好みかを問う街頭インタビューや怪獣を迷惑がる人たちも。「守ってもらって当たり前」の世界の到来に、宇宙警備隊も落胆するでしょう。

 

「ありがとう!ウルトラマン!」そんなセリフ、絶対言えません。

 

4:不穏な世界

ここで少し味方を変えてみます。このような地球人の意識や感覚の変化は本当に地球人自体が原因なのか?と考えてみましょう。こうなると、なんで防衛隊が消えたのかも見えてきます。超8兄弟で黒い法師が時空を超えて怪獣を呼び出した事件。あそこから世界の均衡が崩れ始めたと考えると、なにかがわかる気がしてきませんか?神戸での怪獣と宇宙人の襲来は、ウルトラ戦士を倒すためだと法師達は言いましたが、それはおそらく嘘。目的は、違う次元のウルトラ戦士を同じ世界で覚醒させることにあったと考えます。超えることの難しかた時空の壁を超えること。それが法師たち、ひいては悪の側の目的です。

 

その後の作品を振り返ると、ZAPが宇宙開発を進めた時代はM78世界のウルトラマンとアナザー世界のウルトラマンが一緒の世界にいました。しかもなんの違和感もなく。その後ベリアル銀河帝国でのノアによるウルティメイトイージスの譲渡、ギンガのギンガストリウムへの覚醒やヒカリによるビクトリーのパワーアップ。サーガではコスモス、ダイナ、ゼロが集結。エックスでも、時空を超えてウルトラ戦士達が出現しました。強敵が増えたのもこの時期です。ベリュドラ、ハイパーゼットン、ファイブキングと挙げればきりがないほど悪の力の増大はスピードをアップさせています。

 

壁がなくなったかのように時空を超える頻度が増え始めた8兄弟以降のウルトラの歴史。超時空破壊爆弾が使われた後、記憶喪失のようになった地球人。ウルトラ戦士達が変わっていったように地球人達も変わったのだとしたら、、、。戦うという選択肢を外的要因で捨てたのだとしたら、、、。そこにはベリアル以上の悪の力による思惑のようなものがあるとしか思えません。

 

ウルトラマンが地球人を「自分でやりなさい!」と突き離さない理由もなんだかわかる気がします。もはや地球人だけで処理できる問題ではないと結論づけているのかも。事態は地球人が考えている以上に大変な状況になっているのかもしれません。

 

5:終わりに

色々書いてきましたが、これらは全て個人の考察にすぎません。しかし。ジードから感じた不穏な空気は今でも忘れられません。今後の作品で、ウルトラ世界がどう描かれていくのかをみていきたいと思います。同時に、これからも末長く続くシリーズであってほしいです。

 

全てネタバレでパシフィック・リム アップライジングの感想殴り書き

観てきました!大注目のパシフックリムアップライジング!この記事では本編の内容に触れつつ、今作の魅力を書いていきたいと思います。

 

同じことなんかやらない!前作とは一味違うアップライジング

ギレルモ監督のパシフィック・リム第1作目は、日本の怪獣ファンも唸る素晴らしい怪獣映画でした。特撮のお約束をきちんと守り、重量感と迫力あるイェーガーと怪獣の戦闘シーンに目が離せない、ハリウッド映画とは思えないほどの日本愛を感じる映画に仕上がっていました。そして今回はその続編。1作目の怪獣戦争から10年の月日が流れた世界が舞台。イェーガーも、そして人間たちを取り巻く環境も変わっています。

 

今作を観て感じたのはそうした時代設定も含めて、前作で見せてないことややってないことをやろうというやる気でした。感想の中には、前作と全く違うものになっていたと不満を持っている人もいるみたいですが、今作はわざとそうしたように思えます。

 

1:普通にある非日常

作品を通じて描かれるのは、怪獣災害から復興しようとしている世界です。冒頭では、破壊されたままの廃墟の街や、放置されて白骨化した怪獣の骨。さらには要らないイェーガーを捨てておく廃棄場まで登場します。もはや怪獣の痕跡やイェーガーの存在も特殊なものやイベントでもなくなり、普通の日常の風景になっているんです。

 

廃棄場から盗むパーツを売って儲けたり、ジャンクを使って自分のオリジナルイェーガーを作ろうとする人がいたり。もはや政府や巨大組織のみの特殊な所有物ではなくなった、つまり「救世主」の座から降りたヒーローが今作のイェーガー達の立場です。前作ではあり得ないイェーガーの成れの果てや、出現しないカイジュウ、もはや1作目のような神話は過去のものになっていました。どこか寂しさがありながらも、そんな日常化した非日常がこの作品の世界観を深いものにしていると感じました。

 

2:頭脳戦を仕掛けてくる侵略者

怪獣戦争で戦略を学んだのは人間だけではなかったことがわかるのが、今回の敵の動きです。侵略者がニュートの脳内に侵入して操ったり、イェーガーのコピー品であるオブシディアンフューリーを差し向けたり。さらには無人機に仕掛けた暴走回路まで。ゲートからカイジュウを送り込む戦略から一転、相手の主力の技術を利用するにまで進化していました。人間側の計画を利用することで自分の見方を量産させるずる賢さで、同時多発的に異なる箇所で行動開始させる大規模な侵略作戦。今回の戦法がもし10年前に使われていたら間違いなく勝てなかったでしょう。大幅にスケールアップしたアップライジングを引き立てる要素として完璧でした。

 

3:ニュージェネレーションの登場

近年のウルトラマンでは新世代の戦士達が続々とデビューしています。それと同じように、第6世代イェーガーにドリフトするパイロット達も新世代が勢揃い。ティーンエイジャー達のイェーガーが躍動する新しいファイトがアップライジングの魅力です。若い力を引っ張るのも若い力。新時代の到来がしっかりと描写されていました。

 

 

このように、世界観にパイロット、敵の戦法に至るまで、全てが新しくなったのがアップライジングでした。まさに見たこと無いもののオンパレード。しかしそれらは前作がなければ有り得なかったものばかり。10年の歳月と共に進化し、変化した世界はどんなものなのかを見せてくれたと思います。

 

進化したイェーガーとカイジュウ

今作の見どころ、というか本編の半分近くを占める要素であるイェーガーとカイジュウ。戦争が終わって10年の歳月のうちにどちらも素晴らしい進化を遂げていました。

 

1:新世代メカニックの登場

ジプシーアベンジャーを筆頭に登場するイェーガー達は全て最新モデル。10年前、唯一の最新鋭機だったストライカエウレカの後に作られたモデルが今作のイェーガー達です。やはり注目すべきは動作のスピードでしょう。走るスピード、武器を扱う時の俊敏な動作。どれを取っても「新しい」ことが強調されていたように思います。

 

もちろん新しいのはイェーガーだけではありません。廃棄場を警備する装甲車や移動に使われる輸送機など、前作では実在の車両や機体が使われていた部分が、近未来的なフォルムになっていました(一部現在と変わらないものもあります)。舞台が「近未来」であることを印象付ける要素になっています。

 

2:凶悪な敵

悪のイェーガー、オブシディアンフューリーの描写は人間サイドのイェーガーには無い描かれ方でした。シドニーでの初登場で海から出てくるシーンは特に最高!「謎の怪ロボット」という言い方が似合う!明らかにブラックオックスの遺伝子が入ってますよねあれは。敵ロボットとしての描かれ方はまさにレッドバロンやマッハバロンに登場した敵ロボットような感じ。見事な怪ロボットでした。

 

さらに今作のカイジュウ、ライジン、シュライクソーン、ハクジャ。怪獣戦争時代は黒が主体だったカイジュウ達も今回は色を一新。ベージュ、茶色系の色になって、体のディテールが見えやすくなっていました。デザインも攻撃的で効率的に。ライジンは顔を殴られても平気な上にカウンター攻撃を実装、ハクジャは3次元的な戦い方ができるように地中も潜れる便利仕様、シュライクソーンはオオタチで結構いい感じだった武器付き尻尾を採用(しかも2本ついててお得!)。明らかに今までの失敗から学んで進化していましたね。

 

その中でも魅力的だったのは、合体カイジュウでしょう!3体合体なのでキングオブモンスですかね。国産品種でもなかなかいない合体怪獣、しかも融合ではなくガチの合体。日本でもなかなかやらないことをやってのけるあたり、予算ってすげえと思ったり。全て昼の戦闘だったのでどんな形なのかもしっかり観れたので大満足でした。

 

 

さいごに

というわけで本編の内容を解説しつつ色々書いてきました。とにかく今回は前作とは別物。タイプとしてはトランスフォーマーリベンジ、スターウォーズEP8の感じのテンションです。逆に言えばその2つが嫌いな人は絶対に拒絶反応を起こすタイプ。賛否両論くっきり別れている本作ですが、子供も大人も楽しめるはずですしテンション高いのが大好きで、特撮好きド派手好きなら必見です。ドッカンドッカン街も壊れるし、空想科学なんぞ知るかと言わんばかりの大バトルが展開されます。粗を探すなんて野暮なことせず、とにかく楽しんで観ましょう。それが一番です。

 

 

やっぱり凄い!ルパパトを褒める話の2回目

やっぱすごい今年のスーパー戦隊。そう思わせてくれる回だったと思えた今週のルパパト。なんていうかもう本当に凄い。というわけで今回の凄かったところを興奮気味に書いて行きたいと思います。

 

中々ない二つ同時進行の物語であるルパパト。3話辺りまではルパン側メインでしたが、最近はパト側がメイン。パトレンジャー派としては嬉しい限りです。しかも圭一郎主役回。もう最高すぎます。

 

そんな今回の魅力。それは目的を見失いかけていた圭一郎が本来の「戦う意味」を再確認するクライマックスでしょう。

 

「人々の平和の為に戦う」

 

その国際警察の根幹たる部分を思い出した圭一郎。あのシーンはどこかウルトラ作品につながる部分もあった様に感じました(ブンドルトの人間体に見覚えがあった事もあり)。たとえ戦う場所や世界が違くてもつながりを見せてくれるところは、やはり目的が同じヒーローとしての運命の様なものなのでしょうか。

 

なによりも心に響いたのはブンドルトの攻撃をその身を挺して受け止め、逃げ遅れた親子を守った所です。VSチェンジャーやパトメガボーに頼らず、己の身を犠牲にして市民を守るあの姿。やはりあの姿こそヒーローというに相応しい!(簡単に立て膝をつかず、親子の避難完了まで足を踏ん張って立ってるのも正に正統派な感じでした)

 

それで、このシーンで思ったのは「スーパー戦隊がシリーズのテーマを再確認しているしているな」ということ。40作品を超えた戦隊シリーズ。毎シリーズ、テーマやモチーフを変えて新たな路線を開拓したり、新たな要素を加えたりと飽きの来ないシリーズですが、やはり気になるのは、「戦う理由」というテーマ。

 

ゴレンジャーから脈々と受け継がれて来た戦う理由。敵だから倒す、悪いから倒す以上の大きな理由がある。石ノ森作品には必ずと言っていいほど重要な部分です。しかし最近ではその辺の部分が曖昧になってたり、どこかブレがあるような気がしたりと、個人的には違和感があったのは事実です(敵を倒した後にハイタッチしたり)。

 

キュウレンジャーで黒十字軍の首領みたいなカローが出て来たり、戦闘シーンに立体的な構成を入れたり、ゴレンジャーボールをパロディーしたり。キョウリュウジャーでもデーボスがゴレンジャーボールやってたり。そういった原点を思い返すようなものはありましたが、テーマである戦いの根幹を再提示するのは珍しいのではないかなと。

 

キュウレンジャーのメンバーの出自にどこか石ノ森的な部分を感じた様に、去年今年とシリーズの根幹やテーマを見直したり再確認するような展開が多いように思います。今回のセリフのインパクトも相当強かったですし、あそこまで言い切るとなるとやはり戦隊シリーズのそのものをもう一度捉え直すような考えが制作サイドにあるように思えます。

 

我々の守りたいものは何なのか?それをきちんと提示したパトレンジャー。敵のボスを倒すためではない、敵討ちのためでもない、ましてやゲーム感覚などではない。「人々の平和を守る為にこの力を使うのだ」という、スーパー戦隊の戦う真の理由を改めて認識させてくれた圭一郎の言葉。ただアツいだけではない、信念と想いがそこにあるヒーローの言葉は違います。やはり今年の戦隊は魅せてくれますよ。見よう!ルパパト!

「負ける」ことも趣味の醍醐味?特撮秘宝を絶賛する話。

高校の頃に発行がスタート。高校近くのスーパーに併設された書店でその表紙を見て衝撃を受け、中身を見てニヤケが止まらなかった素晴らしい雑誌。

 

別冊映画秘宝「特撮秘宝」

 

表紙に輝くジェットジャガー。記念すべき第1号の表紙にウルトラマンゴジラを選ばず、敢えてジェットジャガーを選ぶセンス。なんとも言えないその深さに感動したのを今でも覚えています。

 

初めて特撮秘宝を買ったのは第6号が出た直後のあたり。大学の講義の帰りに駅ビルの本屋で買った第4号が我が家にやってきた最初の特撮秘宝でした。表紙はシン・ゴジラシン・ゴジラに燃えていた自分は迷わずこれを手に取りレジへ。充実感と満足感に満ち溢れた買い物でした。

 

帰宅し、読み始めてみるとこれがまた深い深い。1号を立ち読みした事があって、深い内容なのは知っていました。それでも目眩がするほどに深く、広く、詳しい情報の数々で埋め尽くされた誌面は、まだまだ知らないことが沢山あるという事を教えてくれました。

 

特撮秘宝の魅力を考えると、正直本そのものは万人に勧められるものではありません。何故なら基礎知識がある前提だから。マニアだからこそ理解できる記事で埋め尽くされたこの雑誌は、自分が好きだからといって友達に貸し出せるものでは無いです。わからない人には全く意味不明な内容で300に近いページ数。恐らく宇宙人の言語の様なものに見えるでしょう。

 

では何が魅力なのか。それは特撮ファンでもカバーしきれない情報量にあります。特撮ファンでない人が読んで理解できないのは当然ですが、特撮ファンですらわからなかったり知らない部分がるんですから。

 

「これは知らないだろう?どうだ参ったか」と言わんばかりの情報の渦。読み進めるうちに自分の知識の薄さがわかると共に、新たな知識が雪崩の様に襲ってきて、自分の考察に深みが生まれるこの快感。

 

圧倒的な取材力によってもたらされる新情報と発掘写真は、「負けた!」という実感と同時に「いい事知っちゃった!」と得した気分にしてくれます。知識が増える事で自分の特撮考察や主張に説得力やパワーが生まれ、より良い特撮体験ができるチャンスを獲得できるとても有益な雑誌です。

 

私はまだ4、5号の二冊しか持ってません(あとで6、7号も買おうと思ってます)。ですが一冊だけでも相当なパワーがある雑誌です。超ディープな情報を望むファンならば刊行されている全7号(2018年3月現在)のうちどれかを買っておいて損はなし。値段以上の充実した体験ができる事でしょう。

 

是非、特撮秘宝の情報と知識量に負けてください。とても気持ちよく負けられます。

ルパンレンジャーVSパトレンジャーを褒める話

現在絶賛放送中の特撮テレビドラマ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」。どっちを応援する?の言葉通り、対立する二つの戦隊を描く異色作である今回のスーパー戦隊ですが、褒めなきゃいけない重要なポイントがあるので、この記事ではその事を。

 

 

その褒めるべき点はパトレンジャーの変身バンク。実はこの変身バンク。中々すごい構造でできているんです。特に後半が。

 

ケイサツチェンジでVSチェンジャーを上に向けトリガーを引くと、「S」のエンブレムが出現。ここからスーツ、メットの順で装着。この間に体全体から顔のアップへとカメラが寄ります。

 

すごいのがここでの圭一郎、咲也、つかさの顔合成。スーツ装着の時は画像ですが、顔アップでは映像です。仕組みとしては、画像と映像が切り替わる一瞬をカットの切り替えで隠す。両方の素材は同じ角度で撮影し、同じフィルターをかけて調整する事で画像と映像の段差を埋める。カットを利用した画像から映像への流れの自然さが、パトレンジャー変身バンクの魅力であり、ルパパトの褒めるポイントの一つです。

 

前作、キュウレンジャーでは画像のみの合成だったため、どこか固い感じがある変身でした。しかしパトレンジャーの変身ではその違和感を消すどころか、ハイレベルな編集と加工技術でこの固さを消すことに成功していたんです。

 

もしかしたら映像を撮って、そのキャプチャを取っているだけかもしれませんが、それにしてもこのアイデアは凄い。重要なシーンである変身バンクで、画像から映像へ切り替わるというハイレベルな事をやってのける製作陣。見事だと思います。

 

他にも注目すべき点がありますがそれはまた後で。考えがまとまり次第書ければなと。とにかく見ましょうルパパト。前作のキュウレンジャーに引き続き、とんでもない作品に仕上がっていますよ。

ポプテピピックを考察する

最近巷で話題のポプテピピック。クソアニメとのことですが全くそんなこと無いわけで。そんなポプテピが中々怖い内容で、ホラーアニメとして結構面白いので考察を書いていこうと思います。(超久々の更新の癖に何言ってんでしょうね。)

 

1:ポプテピピックのプロット

まず、ポプテピピックは何の話かを考えてみます。簡単に言うと、ポプテピは「一方通行の百合恋愛物語」であるといえるでしょう。千年女優のような純愛に近いものも少し感じます。

 

2:ピピ美の世界

では本題。ポプテピにおける登場人物の立ち位置は、おそらくピピ美が主人公で、ポプ子がヒロイン。なので、ピピ美がポプ子にアタックを仕掛ける構図になります。しかし進展しない恋愛に、ピピ美の愛情は段々と歪んでいきます。

 

そこでピピ美の恋愛成就のための最強の秘策が発動。それは「世界のリメイク」。巻き戻しでもなければリセットでもないし、ましてやループですらない。リメイクによって、ピピ美は理想的な形でポプ子との恋愛を成就させようとしています。

 

3:漏れ出したピピ美の思考

それが一番分かりやすく現れているのがOPです。歌詞を読むと一目瞭然。オープニングの曲そのものがピピ美の思考であることが分かります。更に、歌っているのが上坂すみれさん。ピピ美を演じた声優さんです。ではオープニングの映像とあわせて気になる部分をピックアップしてみます。

 

「見慣れた景色に潜むイデア

イデアとは「理想」を意味します。映像とあわせて考えると、ピピ美の理想世界とは日常のあらゆるところにポプ子が居て、自分を見てくれている状態なのでしょう。

 

「無意識バイアス」

バイアスは「偏り」。無意識のうちに思考そのものがポプ子に偏っているということのようです。

 

「繰り返し」から「世界をリメイク」まで

サビではほとんどがピピ見の異常な思考で埋め尽くされています。「パラレルワールド」は原作のマンガと、アニメそのものの事。「打ち切りの先」とは原作のファーストシーズンの事でしょうか。一度消えた世界であるポプテピピックの世界そのもののリメイクをピピ美は成し遂げ、目的達成のチャンスを得ました。

 

この後も歌詞の内容を変えて、「失敗してもまたやり直して成功させる」というような内容の歌詞が続きます。

 

さらにOPの映像では、タイトルが出るところで割られているテレビがOPの終わりでは元に戻っています。破壊と創造の幾何学模様の歌詞どおり、リメイクとは破壊と創造の繰り返し。世界を破壊した後に再び作り上げている暗示の様でもあります。

 

4:本編について

本編は短編集のような構成でできています。「ポプテピピック」のコールで制作会社、場面、ネタが切り替わるテンポのいい構成です。しかしOPから察するに、場面やネタが変わっているのではなく、世界そのものが変わっていると見ていいでしょう。理想世界実現のチャンスを掴むためには、リメイク回数が稼げる短編集の構成はうってつけなのかもしれません。ポプテピピックはそんなリメイクによって生まれた「成功例」と「失敗例」の塊なのです。

 

5:リメイク成功例

成功例の中でも異常なのが、「ザ・ドキュメント」のクローンポプちん量産計画でしょう。始めは、アイドルとプロデューサーという切っても切れない絶対的な関係でスタートしました。この時点では普通です。しかしピピPは現状に満足せず、ポプちんのサイドを固めるメンバーに厳しい条件をつけます。最終的にはポプちんのみのソロ活動状態に。更にエスカレートしたピピPは、ポプちんを量産。世界をポプちんで埋め尽くします。最終的に、「これが理想の世界?」の問いに「しょゆこと」と答えるピピP。見慣れた景色に潜むイデア。まさに理想世界の到来です。

 

「SWGP2018」はポプ子とピピ美らしい成功例。ポプテピピックを体現する様な、二人のめちゃくちゃなコンビネーションが炸裂しています。ピピ美のポプ子を自分のペースに引きずり込む方法に、コーチと選手という立場。完璧です。残念なところと言えば、クローンポプちんのパターン同様、最終的にポプ子が人間ではなくなってしまったところでしょうか。

 

「イモ☆ヨバ」も成功例の一つ。二人は夫婦として結ばれたうえ、転生して赤ちゃんになったときには姉妹。運命付けられた二人の物語にピピ美も「ハワイ旅行じゃ」と上機嫌に。

 

6:リメイク失敗例

次は失敗例。代表的なのは「出会い」。理想的な出会いを求めるピピ美は様々なアニメや映画、ドラマから出会いを引用します。物語として成立している既存の作品の力を借りて理想の出会いの成功を試みるピピ美でしたが、中々上手くいきません。最終的には、この世界を「リセマラ」しているところをポプ子に見つかり、「なにしてんの?」と質問されてしまいます。しかも、あまりに集中していたせいで「リセマラ」と素直に答えてしまう大失態。

 

成功例のように見える「第30期 電脳戦」も失敗です。最初は相棒と言う関係で上手くいっていたピピ美ですが、四天王を撃破した後のボスキャラの出現でしくじります。少年マンガのテイストを入れすぎたために「伏線回収」と「どんでん返し」の二つを処理しなければならなくなったのです。やむをえず戦うピピ美。最終的にリボンだけの姿となってしまいます。ピピ美主導でポプ子を愛したいはずなのに立場が逆転。あえなく失敗です。

 

「ヘルシェイク矢野」は、ピピ美が墓穴を掘った回です。進路相談について質問されるピピ美ですが、ついヘルシェイク矢野の事を考えてしまいます。ポプ子の信頼を損ねる行為。一瞬の油断で失敗となりました。しかしヘルシェイク矢野だから仕方が無い。あのヘルシェイク矢野ですから。

 

7:理想のポプ子

理想的な出会いや物語。それでは飽き足らず、ピピ美は声も自分の望みどおりのものにしようとします。アニメ内で毎回、しかも前半後半で2回も声優が変わるのはそれが理由でしょう。理想の声にめぐり合うこともピピ美の目的のようです。

 

8:ポプ子は散りばめた願いに気づくのか?

ここで気になるのがポプ子の心情です。ピピ美のアタックにポプ子は気づいているのでしょうか。劇中でのポプ子の振る舞いをみるに恐らくNO。ピピ美が自分の事を恋愛対象としてみているとは夢にも思っていない筈です。赤ちゃんになっちゃった時も、ボタンを差し出されてピピ美にハグされた時も、「いっぱいちゅき」と答えられた時も、ピピ美にかけられた言葉の全てが「告白」ではなく「友情」の言葉だと思っている筈です。

 

 これらの事を踏まえると、ポプテピには終わりが存在しない永遠に続く世界だということがわかります。ピピ美の理想世界の実現はできるのか。リメイクに終わりはあるのか。最終回を迎えていない以上まだわかりませんが、ピピ美の旅路の終着点がどこなのか気になります。

 

「またお別れね。次の世界で待ってるから。」

 

そうならない世界に辿り着いて欲しいものです。

 

 

短いですが、以上が私個人のポプテピピック考察です。正しい、正しくないは別として何か不穏な雰囲気が漂うポプテピピック。最後の最後まで何があるか分からないのでとりあえず最終回まで見てみようと思います。これからも楽しく考察していきたいです。