語り場ガイナビーツ

色々と思った事とか、感動した事を興奮気味に書いていく。そんな場所です。

ポプテピピックを考察する

最近巷で話題のポプテピピック。クソアニメとのことですが全くそんなこと無いわけで。そんなポプテピが中々怖い内容で、ホラーアニメとして結構面白いので考察を書いていこうと思います。(超久々の更新の癖に何言ってんでしょうね。)

 

1:ポプテピピックのプロット

まず、ポプテピピックは何の話かを考えてみます。簡単に言うと、ポプテピは「一方通行の百合恋愛物語」であるといえるでしょう。千年女優のような純愛に近いものも少し感じます。

 

2:ピピ美の世界

では本題。ポプテピにおける登場人物の立ち位置は、おそらくピピ美が主人公で、ポプ子がヒロイン。なので、ピピ美がポプ子にアタックを仕掛ける構図になります。しかし進展しない恋愛に、ピピ美の愛情は段々と歪んでいきます。

 

そこでピピ美の恋愛成就のための最強の秘策が発動。それは「世界のリメイク」。巻き戻しでもなければリセットでもないし、ましてやループですらない。リメイクによって、ピピ美は理想的な形でポプ子との恋愛を成就させようとしています。

 

3:漏れ出したピピ美の思考

それが一番分かりやすく現れているのがOPです。歌詞を読むと一目瞭然。オープニングの曲そのものがピピ美の思考であることが分かります。更に、歌っているのが上坂すみれさん。ピピ美を演じた声優さんです。ではオープニングの映像とあわせて気になる部分をピックアップしてみます。

 

「見慣れた景色に潜むイデア

イデアとは「理想」を意味します。映像とあわせて考えると、ピピ美の理想世界とは日常のあらゆるところにポプ子が居て、自分を見てくれている状態なのでしょう。

 

「無意識バイアス」

バイアスは「偏り」。無意識のうちに思考そのものがポプ子に偏っているということのようです。

 

「繰り返し」から「世界をリメイク」まで

サビではほとんどがピピ見の異常な思考で埋め尽くされています。「パラレルワールド」は原作のマンガと、アニメそのものの事。「打ち切りの先」とは原作のファーストシーズンの事でしょうか。一度消えた世界であるポプテピピックの世界そのもののリメイクをピピ美は成し遂げ、目的達成のチャンスを得ました。

 

この後も歌詞の内容を変えて、「失敗してもまたやり直して成功させる」というような内容の歌詞が続きます。

 

さらにOPの映像では、タイトルが出るところで割られているテレビがOPの終わりでは元に戻っています。破壊と創造の幾何学模様の歌詞どおり、リメイクとは破壊と創造の繰り返し。世界を破壊した後に再び作り上げている暗示の様でもあります。

 

4:本編について

本編は短編集のような構成でできています。「ポプテピピック」のコールで制作会社、場面、ネタが切り替わるテンポのいい構成です。しかしOPから察するに、場面やネタが変わっているのではなく、世界そのものが変わっていると見ていいでしょう。理想世界実現のチャンスを掴むためには、リメイク回数が稼げる短編集の構成はうってつけなのかもしれません。ポプテピピックはそんなリメイクによって生まれた「成功例」と「失敗例」の塊なのです。

 

5:リメイク成功例

成功例の中でも異常なのが、「ザ・ドキュメント」のクローンポプちん量産計画でしょう。始めは、アイドルとプロデューサーという切っても切れない絶対的な関係でスタートしました。この時点では普通です。しかしピピPは現状に満足せず、ポプちんのサイドを固めるメンバーに厳しい条件をつけます。最終的にはポプちんのみのソロ活動状態に。更にエスカレートしたピピPは、ポプちんを量産。世界をポプちんで埋め尽くします。最終的に、「これが理想の世界?」の問いに「しょゆこと」と答えるピピP。見慣れた景色に潜むイデア。まさに理想世界の到来です。

 

「SWGP2018」はポプ子とピピ美らしい成功例。ポプテピピックを体現する様な、二人のめちゃくちゃなコンビネーションが炸裂しています。ピピ美のポプ子を自分のペースに引きずり込む方法に、コーチと選手という立場。完璧です。残念なところと言えば、クローンポプちんのパターン同様、最終的にポプ子が人間ではなくなってしまったところでしょうか。

 

「イモ☆ヨバ」も成功例の一つ。二人は夫婦として結ばれたうえ、転生して赤ちゃんになったときには姉妹。運命付けられた二人の物語にピピ美も「ハワイ旅行じゃ」と上機嫌に。

 

6:リメイク失敗例

次は失敗例。代表的なのは「出会い」。理想的な出会いを求めるピピ美は様々なアニメや映画、ドラマから出会いを引用します。物語として成立している既存の作品の力を借りて理想の出会いの成功を試みるピピ美でしたが、中々上手くいきません。最終的には、この世界を「リセマラ」しているところをポプ子に見つかり、「なにしてんの?」と質問されてしまいます。しかも、あまりに集中していたせいで「リセマラ」と素直に答えてしまう大失態。

 

成功例のように見える「第30期 電脳戦」も失敗です。最初は相棒と言う関係で上手くいっていたピピ美ですが、四天王を撃破した後のボスキャラの出現でしくじります。少年マンガのテイストを入れすぎたために「伏線回収」と「どんでん返し」の二つを処理しなければならなくなったのです。やむをえず戦うピピ美。最終的にリボンだけの姿となってしまいます。ピピ美主導でポプ子を愛したいはずなのに立場が逆転。あえなく失敗です。

 

「ヘルシェイク矢野」は、ピピ美が墓穴を掘った回です。進路相談について質問されるピピ美ですが、ついヘルシェイク矢野の事を考えてしまいます。ポプ子の信頼を損ねる行為。一瞬の油断で失敗となりました。しかしヘルシェイク矢野だから仕方が無い。あのヘルシェイク矢野ですから。

 

7:理想のポプ子

理想的な出会いや物語。それでは飽き足らず、ピピ美は声も自分の望みどおりのものにしようとします。アニメ内で毎回、しかも前半後半で2回も声優が変わるのはそれが理由でしょう。理想の声にめぐり合うこともピピ美の目的のようです。

 

8:ポプ子は散りばめた願いに気づくのか?

ここで気になるのがポプ子の心情です。ピピ美のアタックにポプ子は気づいているのでしょうか。劇中でのポプ子の振る舞いをみるに恐らくNO。ピピ美が自分の事を恋愛対象としてみているとは夢にも思っていない筈です。赤ちゃんになっちゃった時も、ボタンを差し出されてピピ美にハグされた時も、「いっぱいちゅき」と答えられた時も、ピピ美にかけられた言葉の全てが「告白」ではなく「友情」の言葉だと思っている筈です。

 

 これらの事を踏まえると、ポプテピには終わりが存在しない永遠に続く世界だということがわかります。ピピ美の理想世界の実現はできるのか。リメイクに終わりはあるのか。最終回を迎えていない以上まだわかりませんが、ピピ美の旅路の終着点がどこなのか気になります。

 

「またお別れね。次の世界で待ってるから。」

 

そうならない世界に辿り着いて欲しいものです。

 

 

短いですが、以上が私個人のポプテピピック考察です。正しい、正しくないは別として何か不穏な雰囲気が漂うポプテピピック。最後の最後まで何があるか分からないのでとりあえず最終回まで見てみようと思います。これからも楽しく考察していきたいです。