語り場ガイナビーツ

色々と思った事とか、感動した事を興奮気味に書いていく。そんな場所です。

最近の地球人のダメさから考えるウルトラマン考察

オーブクロニクルが盛り上がりを見せ、そろそろ新シリーズの発表があるんじゃなかろうかとファンの期待を煽りまくりのウルトラシリーズグリッドマンのアニメ化も今年の秋に控えていて円谷プロの勢いがとどまる所を知りませんね。

 

そんなウルトラには、ここ数年で大きな変化がありました。それは「防衛隊」が目立って出てこない事。今までのお約束だった部分を取り払って、違った視点で登場人物の描写をする作品が2年連続で作られています。オーブ、ジードと街に住む個性的な人物達がメインの物語が描かれ、ウルトラシリーズには無かった新たな物語を生みました。

 

メタなところでいけば「マンネリ化を防ぐ」事が目的だろうというのはわかります。でも、正直なところ防衛隊の存在はあった方がいいんじゃないかなとも思います。今後のシリーズでは防衛隊の要素は復活させてほしいというのが正直な意見です。

 

1:何をやってんだよ地球人 

まず今回突っ込みたいのは、最近地球人だらしなくねぇかという話。正直地球人は無力です。宇宙基準の生物としての大きさでいけば間違いなく小さな部類に入りますし、超能力とかも持ってません(いるっちゃいるけどごく一部)。そんな弱小種族の地球人ですが、唯一誰にも負けない強みがあります。それが諦めない心です。どんな屈強に立たされようとも立ち上がり弱きものを守ろうとする精神が、地球人の強さに繋がっています。これに感銘を受けたウルトラマンたちは地球を守ろうと決めるわけです。

 

しかし厄介なのは地球人自身がその素晴らしい精神に気づいていないこと。地球人たちから学んだことをウルトラマンは怪獣や宇宙人たちの戦いで身をもって示します。どんなに攻撃を受けて傷つこうとも立ち上がる光の巨人。その姿に地球人たちも勇気を振り絞ります。自分達に重ねて受け止めることでその精神を再確認するわけです。勇気を与え、与えられ。相互にその関係があってこその地球人とウルトラマンの共同戦線が成り立っていました。

 

しかし、防衛隊のなくなった最近の世界ではどうでしょうか。なんだかウルトラマンに励まされてばっかりな感じがします。どうした地球人。自分たちの星を自分たちで守らんでどうするよ。いつもウルトラマンが出てきてから行動を起こしてないかい?

 

2:妙に優しいウルトラ戦士

これはウルトラマンにも同様のことが言えます。地球の平和を守るのはあくまで地球人たちだという考え方の元にウルトラマンは戦っていたはずです。イデが「どうせウルトラマンがきてくれる」と戦意喪失していた時も、タッコングを一気に片付けようとした郷にも、ウルトラマンは力を貸しませんでした。「まずはお前たちでなんとかしなさい」と叱ってくれたマンやジャック。

 

でも最近のウルトラ戦士はなんだか優しい。怪獣が出たらすぐに変身して戦います。いや、防衛隊がいないからでしょうけども。それにしたってちょっと甘やかしすぎじゃない?と思ってしまいます。地球人が自分たちで戦おうとしない姿勢に一喝するべきじゃないのかと。ウルトラマンに依存する地球人もそうですが、妙に優しいウルトラマンもなんか嫌です。

 

6兄弟の映画で「地球人たちは立派に戦っていけるはずです」と言っていたエース。自分たちが地球を守る必要がないことをゾフィーに進言したエースの言葉は、ウルトラマンの存在がいらなくなるほど地球人は強くなったということを表していました。でも実際は、戦うことをやめた未来が待っていた、、、、。ウルトラ6兄弟の心境が心配です。

 

3:「ありがとうウルトラマン」と言えない地球人

いよいよ地球人の立場がありません。アナザー世界であるオーブではまぁ防衛隊がない世界も存在するだろうしアリだとは思いますが、問題はジードの方です。M78世界ならば少なくとも2007年までは防衛チームがあったはずです。なのにベリアル襲来を許してしまう始末。宇宙の果てまでひとっ飛びできるテクノロジーと、異星の技術を使ったメテオールもある。そこまでの物がありながら何故ベリアル侵入を許したのか。

 

これはウルトラ戦士たちも謎だったことでしょう。あそこまで強い地球人が何故?結果、宇宙は地球を爆心地として爆発。ウルトラマンキングが宇宙そのものと一体化したことでベリアルによる一連の出来事は「無かった」ことになりました。無かったことになったのは良いものの、待っていたのは「防衛隊」という概念すら存在しない世界。そしてウルトラマンの登場をさも普通のことであるように捉える地球人。ジードとゼロのどっちが好みかを問う街頭インタビューや怪獣を迷惑がる人たちも。「守ってもらって当たり前」の世界の到来に、宇宙警備隊も落胆するでしょう。

 

「ありがとう!ウルトラマン!」そんなセリフ、絶対言えません。

 

4:不穏な世界

ここで少し味方を変えてみます。このような地球人の意識や感覚の変化は本当に地球人自体が原因なのか?と考えてみましょう。こうなると、なんで防衛隊が消えたのかも見えてきます。超8兄弟で黒い法師が時空を超えて怪獣を呼び出した事件。あそこから世界の均衡が崩れ始めたと考えると、なにかがわかる気がしてきませんか?神戸での怪獣と宇宙人の襲来は、ウルトラ戦士を倒すためだと法師達は言いましたが、それはおそらく嘘。目的は、違う次元のウルトラ戦士を同じ世界で覚醒させることにあったと考えます。超えることの難しかた時空の壁を超えること。それが法師たち、ひいては悪の側の目的です。

 

その後の作品を振り返ると、ZAPが宇宙開発を進めた時代はM78世界のウルトラマンとアナザー世界のウルトラマンが一緒の世界にいました。しかもなんの違和感もなく。その後ベリアル銀河帝国でのノアによるウルティメイトイージスの譲渡、ギンガのギンガストリウムへの覚醒やヒカリによるビクトリーのパワーアップ。サーガではコスモス、ダイナ、ゼロが集結。エックスでも、時空を超えてウルトラ戦士達が出現しました。強敵が増えたのもこの時期です。ベリュドラ、ハイパーゼットン、ファイブキングと挙げればきりがないほど悪の力の増大はスピードをアップさせています。

 

壁がなくなったかのように時空を超える頻度が増え始めた8兄弟以降のウルトラの歴史。超時空破壊爆弾が使われた後、記憶喪失のようになった地球人。ウルトラ戦士達が変わっていったように地球人達も変わったのだとしたら、、、。戦うという選択肢を外的要因で捨てたのだとしたら、、、。そこにはベリアル以上の悪の力による思惑のようなものがあるとしか思えません。

 

ウルトラマンが地球人を「自分でやりなさい!」と突き離さない理由もなんだかわかる気がします。もはや地球人だけで処理できる問題ではないと結論づけているのかも。事態は地球人が考えている以上に大変な状況になっているのかもしれません。

 

5:終わりに

色々書いてきましたが、これらは全て個人の考察にすぎません。しかし。ジードから感じた不穏な空気は今でも忘れられません。今後の作品で、ウルトラ世界がどう描かれていくのかをみていきたいと思います。同時に、これからも末長く続くシリーズであってほしいです。